消化、消化〜♪

あまり私のやらないorやろうとしないキャストを作ってみようと思った。
勿論N◎VAな。
……うーむ。
「やろうとしない」って事は、選択肢にそもそも加わらない=思いつきもしないって事で。
いざ考えると難しい。
そうだね、うん、……
あー、つか、使った事の無いスタイルを入れりゃイイのか?いや、キャスト自身の性質を変えんとどうしようもないが……
いや、良く使うスタイルを挙げて、それを外した方が早いか。
持ちキャストに多かったり、私が好きだったりするスタイルは……クグツ、マネキン、ハイランダー、カリスマ、イヌ、エグゼク、クロマク、カゲムシャ……か。うわあ、スタイルだけ挙げると偏ってるなー。
えーと……そうだ、アストラル系キャストはしないなァ。
ネタで一人二人作ったけれども。
そうか、俺の今後の目標は「らしい」アヤカシとかバサラとかマヤカシか!
……ビーストバインドダブルクロスをやれと。


まァそれはそれとして、お題を消化。
前回に引き続き、『ダークに36題』(配布元:虚式実験室http://www.geocities.jp/crowcape/)を消化中。
……描写は前回よりも控えめなのに、痛々しさは増しているという不思議。
『手首』『切る』でイヤな予感がする人は、見ない事ー。
いや、直接的な描写はしてないけども。

【ダークに36題】より【012:ツギハギドール】

互いの顔がなんとか視認できるレベルの照明。ゆるやかに流れるバラード。 カウンターの上では黒猫が毛づくろい。バーテンダーは長い髪の毛の隙間からその瞳をのぞかせて。 ――ふと、視線を流し、止まる。 二階、従業員のくらすスペースへと続く階段から下りて来る、小柄な人影。 「――……」 「……あぁ、キャスだな。…アルは何をしてるんだ」 呆れたように呟く、黒猫。ゆぅるり尻尾を振ってから、カウンターより跳び下りる。それを黙って見送るバーテンダー。 カウンターの手前で猫に行く手を阻まれて所在無さげに足を止める、薄闇に浮かぶ姿は男と女の狭間、大人と子供の中間。 その足下にまとわりついて、脛に額を押し付けて。見上げる瞳、見下ろす瞳。 「てん、ちょ……?」 「店には来るなと言っただろう。アルに遊んでもらえ」 ぐいぐいと階段の方へ押し返されながら、細くて華奢な指先で手遊びを。舌足らずな口調で言い訳を。 「だって、アル、あそんで、くれない。こっち、みてくれないし。あかくて。……ね、てんちょ、あそんで?」 ひくり、鼻をひくつかせて階段見やる。尻尾で床を撫で、呆れ声。 「…また切ったのか……、血の匂いがここまで流れて来るだろうが。……ユエ!ちょっと行って片して来い」 カウンターの中でグラスを磨いていたバーテンダーは、客に一礼してから小走りに階段へと。そしてその後を、小柄な人影が追いかけた。 ……数刻後。 階段の奥、鉄錆に似た匂いのする部屋に、服の裾を掴まれ身動きがとれなくなっているバーテンダーが居た。 「ユエ、あそんで、ぇ?」 顔の大半を覆ってしまっている黒髪が、表情を覆い隠す。僅かにのぞく瞳は暫く彷徨って、少ししてから服を掴む手をそぅ、と外させた。 それから、す、と両手を握り、再び開くとその手の上にはツギハギだらけのウサギ。赤い瞳は片方無くて、手足には乱雑な縫い目。 それを先ほどまで服を掴んでいた手の上に乗せる。 「うさぎ……」 手の上のウサギをまじまじと見詰める、そのうつむいた頭を軽く叩いて。髪の毛の隙間からのぞく瞳を、僅かに細めて。 もう一度、今度は細くて柔らかなつき色の髪の毛を指先で梳いて、それから背を向け階段を下りて行った。 「うさぎ、さんー……」 残されて、しゃがみこんで、ウサギを見詰め。つと、立ち上がるとソファに向かう。 ソファで、片腕で顔を覆って、ぶつぶつと呟きながら眠っている、男。その傍らに、座って。 「おそろ、い」 ツギハギと縫い目だらけのウサギの手足と、真新しい包帯を巻かれソファの上に投げ出されている腕と、並べる。 紅のまだらに染まった服からは、鉄錆に似た匂い。包帯の、丁度手首にあたる部分には紅が滲み。ツギハギしたように、腕に走る大量の線。 「うさぎさんと、アルと、おそろい」
《幕》

……この文体、登場人物が増えるとややっこしいので止めよう。
サイトに載せる時は、大幅に修正すると思われ。