色々と考えるに。

人権擁護法案の問題点は多々あると思うけれど、だ。
今の所、ネット上では賛成意見を全く見かけない。*1
……それってどーよ。
皆さ、「日本の政治家は〜」とか「日本は〜」とか、他者を批判するのに酔ってるだけじゃね?
いや、昨日の日記を書いた俺の言う台詞じゃないが。
どう好意的に解釈しても賛成できない、なんて法案を立案する筈が無いと思うんだよなァ……企画段階で気付くだろ。
政治家の人だって、皆と同じ日本人ですよー?
言葉の通じない畜生でも無けりゃ、そもそも文化基準の違う外国人でも無いし、宇宙人でも無いんですよー?
……まァ、とりあえず俺は反対だけどな!
創作者の日陰の底辺をこそこそと歩く者として!


最近、携帯アプリにハマっております。
BEFORE CRISISは先日思いっきり語りましたが。
今回は、『魔法学園アヴィリオン』で。
半オンラインRPG、みたいな感じ。
一応他のキャラクター(PC)とパーティーとか組むんですが、同時にサイトに接続する必要は無し。
データとしてのキャラクターをレンタルして、パーティーを組んで、自分で操作して戦闘するのですよ。
で、自分のキャラクターがレンタルされると、「冒険日記」なるものが送られてきて、ソレを受領すると経験値とかが手に入るのです。
で、戦闘前の準備として、アクションセット方式なのね。
ガンパレードマーチ』とか想像してもらうとわかりやすいのかな。
一人あたり基本4つのスロットを持っていて、そこに『フレイム』とか『ヒール』とか『ソードマスタリー』とか、そういったスキルをセットする、みたいな。
クラスによって取得できるスキルは違って、今の所クラスは5種類。
いわゆる戦士な、ファイター。
道家っぽい、グラップラー
魔法使いな、ソーサラー
回復役な、ミスティック。
盗賊的立ち位置な、スカウト。
なんかクラスが追加されるとかされないとかいう話もあるらしい。
このゲームの何が好きって、全体的な雰囲気、かな。
特に「ここが好き!」ってのは無いけど、中毒性があるかもしれん。
ドット絵が可愛い。
あと、イラストは結構好み。
アリアンロッドのイラストは好きじゃないが、アヴィリオンのイラストは好きだ。*2
……ああ。アリアンロッドっぽいかもしれん、このノリは。


さて。話は変わりまして。
お題に挑戦し始めました。ある程度数が揃ったら、修正した上でサイトに載せる予定。
今回は『ダークに36題』。配布元は虚式実験室(http://www.geocities.jp/crowcape/)です。
えーと。直接的な描写は無いですが、少々グロテスクかもしれません。いや、私はこの程度グロテスクの内に入れませんが。
なので、自分がそういった事がかなり苦手であると自覚している人は、読まない方が良いと思います。
形式としては、ショートショートかな。短編小説というには短すぎる。
では、興味のある人はどうぞ。

【ダークに36題】より【010:廃墟エデン】
※ルビは、脚注機能でつけています。※にオンマウスで表示される筈……

「まァったく、手間かけさせないでほしィんだけどさ」
 男は欠伸混じりに呟いた。彼はくすんだ金髪を片手で掻き混ぜ、もう片方の手で片刃の長剣を提げていた。
 青い瞳、空ろなそれは剣呑に細められて、そのうち眠そうに瞬きを数度。
「まあ、俺が悪いんだけどさぁ。きっちしトドメさしときゃこんな事にはならなかったワケだしぃ」
 長剣を床に刺し、その柄に両手を乗せ、体重をかける。今にも腐り落ちそうな床板が、みしりと音をたてた。
「でもさ、アイツの往生際が悪いのだっていけないよね。こんなトコロに逃げ込んだりするからさァ……」
 非生産的な愚痴を口の中で咀嚼しながら、こめかみに片手をあてる。
「……というワケなんだけど、どう思う?」
『いいからさっさと済ませろ』
 繋がれた回線から、慣れと諦め混じりの声。彼はそれを聞き流して、欠伸をひとつ。回線の向こうはますます溜息深く。
『……アル、いいかげんに…『アルぅ、まだ、かえってこない、の?』
 場違いな声、回線に割り込んできたのは舌足らずな問いかけ。大人とも子供とも女とも男ともつかない、そんな、声。
 途端に瞳を見開いて、危ういぐらいの光をその瞳にたたえ、床から長剣を抜き放ち。
「キャス、居るの?ね、キャス、まだ起きて?あぁ、俺がドジったせいで今夜中で、良い子*3はもう寝る時間なのに」
 まくしたてる。息継ぎ*4すらせずに、熱っぽく空ろな台詞を吐き出す、彼の唇は震えて。
 回線の向こうからは、途切れ途切れに壊れた自動人形*5のような台詞が流れる。
『ん、いる、よー。アルと、あそぶの。ね、あそんで、?』
「ああ、ああ、わかった。今すぐそっちに戻るから。いい子で待ってな?」
 薄い笑みを浮かべ、腐った床板を踏み鳴らしながら歩き出す。少しずつ歩みは速くなり、そして、突然。
 ――ダん ッ!
 強く床を蹴り、無造作に長剣を一閃。次の瞬間には、脆くなっていた天井板に“つい先ほど”空けられた穴から上階に侵入。
 木片や埃、塵が舞う中、口角をゆっくりと持ち上げて深く深く笑む。青い瞳が細められ、その視線の先には手負いの獲物*6。
 片手の長剣を振り上げ、大股に獲物へと歩み寄り、そして。
「……ま、運が悪かったと思って諦めて?このボロ家が、君の終着点*7」
 がたがたと震える“それ”の頭と胴を切り離した。噴き出した紅色のシャワーをまともに浴びながら、長剣を腰の鞘におさめ。
「これでオッケー、と、念の為」
 売れ残りの南瓜*8みたく床に転がっているのを、鞘におさめられたままの長剣で叩き割る。白と紅を混ぜた雫が飛び散った。
 鞘にこびりついた肉片と髪の毛を振るい落とすと、再び腰にぶらさげて。一つ、瞬き。
 その後には彼の姿は無く。
 廃墟に残されたのは蜘蛛の巣と、埃と、血と、骨と、肉の塊。ただ、それだけだった。

《幕》

…ホントはね、もっと薄気味悪く、不快感を与えるような、そんなのを目指したんよ。
あと、背後設定が全く語られていないのはー、36題こなす過程で徐々に明らかにしていきたいからです。
もう少し長くしたかったんだけども、長くすればする程お題からズレていくし蛇足になるしで、もうスッパリ削ってやった。
『ダークに36題』は、全部同じ世界観、設定でいくつもり。

*1:あくまで、私のよくいくサイト・及びその周辺では、だ。

*2:つまり似て非なるモノだと。

*3:キャス

*4:ブレス

*5:オートマータ

*6:ターゲット

*7:エデン

*8:カボチャ